■傘を差す前の取扱い
傘を差す前に、生地を数回左右に振って、ほぐしてから開きます。無理に開くと、骨に大きな負担がかかり、変形や破損の原因になります。
■使用後の傘のお手入れ
濡れたままにしないのが基本。使用後は水滴を切ってなるべく早いうちに乾燥させましょう。親骨と受け骨の結合部はさびに弱いものもあり、デリケートな部分なので、ここに水滴が残っていないか確認しましょう。
乾燥は陰干しにします。直射日光は退色や材質の劣化の原因にもなります。
傘を干すときは、手元にキズがつかないように注意しましょう。コンクリートの上に直に傘を開いた状態で干したり、ベランダの手すりに手元を掛けて干すと風によって擦れたりして大切な傘の手元がキズだらけになって後になってガッカリということにもなります。手元を布などで包んでから干しましょう。
傘を洗うのはあまり好ましくありませんが、最近の雨は酸性の場合が多く、使用後はすぐに、水道水で雨水を洗い流すことをお勧めします。乾く前なら苦労なく汚れも洗い流せますから、長持ちさせる有効な手段といえます。余談ですが、傘を洗う場合には洗濯機の中で手洗いすると作業がしやすいそうです。参考までに。
傘の撥水能力が衰える前に市販の防水スプレーで補強しておくのもよいでしょう。ただし、変色やシミにならないか、ためしてからにしましょう。ご使用の際は換気に十分注意してください。
■傘の保管
風通しのよい、暗い場所に保管します。光あるいはホコリやカビは色あせ、繊維劣化の原因になりますので注意します。長期間使用しない場合でも、たまには、広げて虫干ししましょう。道具は使わないとかえっていたむものです。たまには使用して魂を吹き込みましょう。
■傘のエチケット
雨の日に傘が原因でいやな思いをしたり、させたてしまった経験がある人は多いと思います。
そこで、参考までにエチケットをまとめてみました。
1 傘を差して人とすれ違う場合は、お互いに傘を人と反対の方向に傾けゆずり合いましょう。
2 傘を持って歩くときは、先端(石突き)を下に向けて持ち、後ろに向けて振らないようにしましょう。
3 混雑した電車内等では、なるべく他人には濡れた傘が触れないように気遣いましょう。
4 傘の水滴を払うときは、周りに人がいないか確認してからにしましょう。
5 傘は喧嘩の道具ではないと心得ましょう。
6 傘を他人のものと間違わないように気をつけましょう。
7 電車やバスの中で傘を忘れそうになっている人に気がついたら声をかけてあげましょう。