■オーガンジー
オーガンジーとは布の織り方で、傘では通常ポリエステル製を使用します。 薄地で透けて見える平織物に擬麻加工（ギマカコウ＝麻の様な外観とシャリ感、張り感、腰を与える加工）を施した織物で、上品な透け感と程良い張り感を持ち合わせ、硬く光沢があるのが特徴です。薄い素材の割には、分量感を出すことができ、フェミニンな雰囲気を もちながらゴージャスな仕上がりになります。ドレスによく使われる素材です。

■ジャガード
紋織物で、大柄な模様を織り出せる開口装置（織機）を使った模様織のこと。糸使いは素材、番手とも千差万別ですが、あまり厚手の織物はありません。模様の大きさ、制限はほとんどなく、豪華さと柄の表現は自由自在です。ジャガードとはこの開口装置を発明したフランス人の名前からきています。

■ほぐし織り(甲州織り)
一般的な生地は柄を後からプリントしています。ほぐし織りは、かすり織りの一種で、縦糸の段階で色柄を手捺染し、そのあと横糸を抜いて、別の横糸で織り直す伝統技術です。柄が微妙にずれて、独特な雰囲気がでます。色柄の温かさ・柔らかさ・奥行きの深さが特徴で、濡れると鮮明に映え、エレガントな雰囲気を醸し出します。山梨県で生産しているものを特に甲州織と呼びます。